国際ロマンス詐欺 事例一覧(2023年5月版)

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国際ロマンス詐欺に遭ったきっかけ

“恋は盲目”という言葉がありますが、それはまさに私の経験を物語っています。恋愛の対象となる人に対しては、普段なら容易にできる理性的な判断が難しくなります。

私の場合、SNSでの出会いがきっかけで外国人と恋に落ち、彼から「ふたりの未来のために」と海外FX投資の話を持ちかけられたとき、私はすぐにその提案に乗りました。

初めは8万円程度の少額投資でしたが、すぐに配当が出たことで私の欲望が刺激されました。

そして、投資金額を増やし、大きな利益を得ることを夢見ました。しかし、これが過ちの始まりでした。

配当金を出金しようとしたとき、突如として「資金回収」の嵐が襲い掛かりました。

「利益確定には100万円の保証金が必要」、「銀行が全ての投資金を凍結」など、信じられないような詐欺手口に、私は完全に引っかかってしまいました。結果として、わずか1ヶ月で私は1000万円を詐欺師に奪われました。

SNSから始まった恋、その結末は混乱と絶望

現在、私は自分がどう行動すべきかを見失っています。冷静さを保つべきと理解しているにもかかわらず、混乱と動揺が私の心を支配しています。

この混乱を整理し、自分自身の理性を取り戻すために、私が経験した出来事を時系列に沿って記録することにしました。

彼女との出会いはFacebookでした。私が投稿した自分の焼き物に対する情熱に彼女が反応し、メッセージを送ってきたのです。彼女の名前は英語表記でしたが、その日本語の流暢さに私は興味を持ちました。

何度かメッセージを交換するうちに、彼女が香港に住む中国人で、父親がイギリス人、母親が中国(香港)と日本のハーフであり、日本での留学経験があること、そして大手日系商社で通訳として働いていることを知りました。彼女の日本語が流暢な理由も、これで納得しました。

彼女は私より一回り以上年下でしたが、その落ち着いた雰囲気と豊富な知識、そしてLINEでの軽妙洒脱なメッセージに、私はすぐに魅了されました。そして、一か月も経たないうちに、私は彼女の虜になっていました。

しかし、その時点ではまだ、私はこれが地獄の入り口であることに気づいていませんでした……。

国際ロマンス詐欺と知らず海外FX投資はすぐ結果に繋がった

幸運なことに、私は独身であり、キャンプ以外の趣味もなく、それなりの貯金がありました。

彼女にすぐに会いたいと伝えると、彼女は謙虚にもそれは申し訳ないと言い始めました。

彼女は「使えばお金は減るが、増やして使えば元のお金は減らない」という理由で、私たちが一緒に投資をすることを提案しました。それは彼女がすでに投資していて利益を得ているという海外FXへの投資でした。

「現在は新型コロナウイルスの影響で自由に行き来することはできないが、この状況もいずれ終わる。その時に、会いたいときに会えるようにしたい」

「これは私たちのお金だから、負担は半分ずつしよう。もし旅行費用以上の利益を得たら、それは私たちが一緒に生活するための資金にしよう」

彼女の言葉に、私は疑うことなく信じてしまいました。彼女は一度だけ会うためではなく、その先の未来まで見据えて私と一緒にいてくれると感じたからです。それは私にとって何よりも喜ばしいことでした。

「初めての投資だから不安だろうから」と彼女は言い、最初の投資は8万円から始めることになりました。私たちの投資資金は彼女が新しく開設した国際口座に振り込まれ、投資の成果は専用のアプリで確認する形になりました。

私たちの投資額、合計20万円は初月から順調に利益を出し始めました。そのため、私は投資額を10倍の80万円に増やすことを提案しました。小さな投資では、彼女に会う日が来るかも分からないと思ったからです。

彼女も私の提案に同意し、私たちはそれぞれ80万円を投資資金に充てることにしました。

その結果、利益も10倍に増えました。10万、20万という単位で利益が上がってきた時、私は欲望に駆られてしまいました。それが私の最大の過ちでした……。

国際ロマンス詐欺と知ったときには遅かった

利益に目がくらみ、私はトータルで1000万円を追加投資として振込ました。

その1000万円を振り込んだ後、彼女との連絡は突如として途絶えました。

彼女のFacebookアカウントは削除され、LINEからも消えてしまいました。

「私は騙された!」

そう叫んでも、すでに遅すぎました。親からの遺産や定期預金、信託銀行への投資などで貯めていた2000万円のうち、1000万円がわずか1ヶ月で消えてしまったのです。

すぐに地元の警察に駆け込みましたが、「日本人でもない海外在住者を捜査することはできない」と、何も手立てがないと言われました。

インターネットで調査をすると、私が経験したこれが「国際ロマンス詐欺」と呼ばれる恋愛詐欺の典型的なパターンであることが分かりました。

こんな手口に引っかかるなんて。

普段の私なら、そう思うでしょう。しかし、恋は盲目です。50歳を過ぎても恋愛にブレーキはありません。彼女は私からお金だけでなく、自尊心までも奪っていきました。

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